M&Aのタイミングとは?売却の利益を最大化する為の5つのポイント


M&Aの売却価格は、対象企業のバリュエーションを基に定められるケースが一般的です。バリュエーションは純資産や対象事業を時価に修正して算出するので、M&Aでは売却時期を見誤ると、キャピタルゲインが大きく減ってしまう恐れがあります。

では、M&Aの適切なタイミングは、どのように見極めれば良いのでしょうか?ここでは、売却の利益を最大化する為の5つのポイントをご紹介していきます。

■M&Aのタイミング

【ポイント1】自社に収益性がある時を狙う

M&Aの売却金額は、対象企業の収益性の影響を大きく受けます。収益性が低い企業は、進めている事業の価値が低いと評価されるので、その影響を受けて売却金額も下がってしまいます。

また、収益性が下がるにつれて、対象企業のM&Aのリスクは高まっていきます。収益性が下がるほど、興味を示す買い手側の企業は減っていくので、収益性が下がりきったタイミングでM&Aを検討するべきではありません。買い手側の企業がいつまで経っても現れず、出口の機会を失ってしまう恐れもあるでしょう。

【ポイント2】経営意欲が下がる前に行動する

経営者の経営意欲が下がると、会社にはさまざまな影響が出てきます。例えば、

  • 従業員に意欲の低下が伝わり、従業員のモチベーションも低下してしまう
  • 消極的な姿勢を見せるようになり、営業成績が落ちる
  • 取引先、得意先の企業が雰囲気を感じ取り、契約を取りやめてしまう

などの弊害が生じる恐れがあるでしょう。このような状況になると、当然企業の収益性は低下し、M&Aの売却金額も下がってきます。

そのため、M&Aは基本的に、経営意欲があるうちに行動を始めることが重要となります。検討をし始めたタイミングで、早めに行動することを意識しておきましょう。

【ポイント3】好景気のタイミングを見逃さない

国内が好景気の時には、M&Aの売却金額も高くなる傾向にあります。ほかの企業も資金が増えるので、買収に対して積極的な姿勢を見せるようになり、買い手側の企業も見つけやすくなります。

ただし、好景気だからと言って、どのようなタイミングでも良いというわけではありません。好景気に移った瞬間に売却をすると、その後さらに景気が好転した時に後悔してしまいます。また、「もう少し景気が良くなるはず…」と考えて時期を待っていると、絶好のタイミングを逃して景気停滞気に差しかかってしまう可能性もあるでしょう。

そのため、普段から国内の景気を敏感に感じ取り、景気に合わせて売却の時期を見極めることが大切です。

【ポイント4】業界再編にも目を向ける

業界再編の時期には、多くの企業がM&Aを検討します。売り手側の企業だけでなく、買い手側の企業も多く現れることになるので、良い条件で企業・事業を売却しやすい時期と言えるでしょう。

しかし、業界再編は長期間続くものではなく、大手企業が寡占化を進めると再編の動きは止まる傾向にあります。再編の動きが止まると、当然M&Aの買い手側も減少していくので、適切なタイミングを慎重に見極めなくてはなりません。

まずは、自社がどの業界に属しているのかを分析し、その業界の情報収集を継続的に行うことが望ましいでしょう。

【ポイント5】自社が持っている強みに着目する

企業が持っている強みは、各企業で異なります。M&Aにおいて評価されやすい強みとしては、

  • ブランド力
  • 企業の立地
  • 取引先や得意先
  • 所有しているコンテンツや権利
  • 技術
  • 商圏

などが挙げられるでしょう。

これらの中でどの強みを持っているのかによって、M&Aのタイミングは変わってきます。例えば、企業の立地が強みであるのならば、その土地が高い評価を受ける時期に売却することが理想でしょう。地域開発が進むタイミング、好景気によって地価が上昇したタイミングでM&Aが成立すれば、より多くのキャピタルゲインを得ることができます。

ほかの強みについても同じことが言えます。自社の強みが高く評価される時期を選ぶことが重要になるでしょう。

■成立までにかかる期間も見越して行動する

M&Aが成立するまでには、一般的に3ヶ月~12ヶ月の期間がかかるとされています。つまり、自社の価値が高い時期に行動を始めても、契約が成立するまでに価値が低下してしまう可能性があるのです。

そのため、M&Aを検討している場合には、早めに行動を始めることが何よりも大切なポイントになるでしょう。特に経営面の悪化には注意を払うべきであり、「経営が悪化してからでは、時すでに遅し」という教訓をしっかりと理解しておくことが大切です。

■おわりに

今回ご紹介したように、M&Aの売却価格はタイミングによって大きく変わってきます。収益性や景気だけでなく、自社がどの業界に属しているのか、どのような強みを持っているのかによっても売却するべき適切なタイミングは異なるので、早めに行動を始めてしっかりと分析をすることが望ましいでしょう。

また、成立までにかかる期間も踏まえて、今後の計画を立てることが大切です。

参考URL:

売却のタイミング/日本M&Aアドバイザー協会
http://www.jma-a.org/sell/timing

業界再編とは - 日本語表現辞典 Weblio辞書
http://www.weblio.jp/content/%E6%A5%AD%E7%95%8C%E5%86%8D%E7%B7%A8

M&A売却の適切なタイミングは? | M&A・国際法務に強い弁護士はM&A総合法律事務所
http://tokyo-malaw.jp/ma_timing/

M&Aを成功させるために重要なタイミングとは? | M&Aコンサルティング会社のエクステンド
http://www.ma-consultant.jp/ma-timing/

M&Aにおけるタイミングの重要性 - 会社売却の株式会社中小企業M&Aサポート
http://www.chusho-ma-support.com/modules/pico/index.php?content_id=150

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